
ここまで「二人の自分」の話や、「脳の仕組み」の話、またそれらから導き出される、真のテニス上達法について、書いてきました。
テニスで本当に大事なことに気づいてから、僕のテニスライフは一変しました。
実はそれまで、僕は長い間「イップス」という症状に悩まされていました。
イップスとは、
「精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害のこと
(―Wikipediaより引用―)」
です。
それを何とか解消したくて、新たな上達ノウハウを次から次へと血眼になって探し回りました。
それらを実践することで、
「やっとわかった!今度こそイップスから解放された!」
と歓喜に酔いしれたのも束の間、それは一瞬のことで、次の日にはまた同じ症状が再発することもしばしば・・・。
また前日の練習では調子が良くても、
次の日の試合当日になると、全くボールが入らなくなることも・・・。
おかげで大事な団体戦では何度も多くの仲間を裏切ってしまいました。
「今日はちゃんとテニスができるだろうか・・・?」
毎日毎日がそんな不安との戦いでした。
「いつになったらこの症状は治るのだろう・・・
もしかしたら一生続くんじゃないだろうか?」
「ということは、自分はこのままずっと思うようなプレーはできないのか?」
「どれだけ練習しても、その努力は報われないのだろうか・・・。」
そう考えると、このままテニスを続けていくのも果たして意味があるのかと、本気でテニスをやめようと思ったこともありました。
※僕がこれまでどんなテニス人生を過ごしてきたかはこちらに書いています。
そんな絶望感にさいなまれているときに、一筋の光明に出会ったのです!
それが、この「インナーゲーム」です。

この本を読んだことで、それまでの自分の中にある「常識」が、すべて間違いであったことがわかったのです!
まさにこの本が私の中に革命を起こしました。
僕はそれから人がテニスを覚えるそのメカニズムに興味を持ち、独自に調べていくうちに、それには「脳」の構造が深く関わっていることがわかりました。
「テニスの技術を習得するとき、人間の脳ではいったい何が起こっているのだろう?」
幸いスポーツ科学系の大学に通っていた僕は、スポーツと脳の関係について、様々な知識を学ぶことができました。
そして、その知識をテニスに応用した結果、
長い間苦しめられていた「イップス」を、ついに完全に克服することができたのです!
「もうこの症状は絶対に治らないんだ・・・」
そう思い絶望していた頃は、まさか、こんな自由にテニスができるようになるとは、本当に思っていませんでした。
自分の努力がついに報われた。
その時の感動は言葉には変えがたいものでした・・・。
そしてこの時の感動を、今度は同じようにテニス上達に悩む人たちにも味わってほしい!
そう思って、僕はこのサイトを立ち上げ、全国のテニス上達に悩む方に私がこれまで積み上げてきたノウハウを公開することにしました。
もちろん、僕が積み上げてきたノウハウはこのような「技術論」だけではありません。
これはほんの一部です。
テニスとは技術の他にも戦術・戦略・体力・精神など、多くの要素がその勝敗に関与する、とてもトータルなスポーツです。
決して「上手ければ勝てる」というような単純なものではありません。
これらに関するノウハウもサイト内で公開していく予定です。