
ここまで僕が話してきた内容を理解し、実践していただければ、あなたはこれからは本当に
自由にテニスができます!
僕も今は実際そうです。
昔はあれだけフォームにこだわっていたのに、今は全くと言っていいほど気にしていません。
それでもテニスはできると、身をもって体感したからです。
この感覚を磨いていけば、それこそプロのようにラケットをまるでお箸のように操り、自由自在にプレーすることもできるようになるのではないかと、期待しています。
さて、それでは今回は一つ大事な話をしたいと思います。
ボールへの集中が大事なのはわかった。
余計な思考や感情が必要ないこともわかった。
じゃあそもそもミスの原因とはなんなのか?
もしかしたらあなたも疑問に思っていたかもしれませんね。
これには2つ原因があります。
一つは、「空間認知力」という能力のズレによって起こります。
空間認知力とは、その名の通り「空間を正確に把握する能力」のことです。
テニスで言えば目標地点までの正しい距離感や方向性を、脳がきちんと認識できているかということです。
初級者は、まだ圧倒的に「ボールを打った数」が少ないため、脳のボールコントロールに関する回路も未熟な場合が多いです。
そこで、まずは前々回お話したように、大量のコントロール情報を脳にインプットする必要があります。
そのためには・・・はい、そうです。
ボールにしっかりと集中することが必要なんです。
ボールへの集中力が低いと、そこから得られる情報の質も下がってしまうので、その点だけ注意してください。
そうすれば「空間認知力」はぐんぐん向上していきます。
二つ目のミスの原因は、
ボールを打つ、そのタイミングのズレです。
ほとんどのミスがこの「タイミングのズレ」が原因だと言えるでしょう。
フォームを変えてもこのタイミングのズレは解消できません。
テークバックを早く引いたり、小さくしたから合うわけでも、逆に遅く引いたり、大きく引いたからと言って合うわけでもないのです。
タイミングを外してしまうのは、そのような外見の問題ではなく、
あくまで内部の問題です。
で、このミスの原因をなくすには・・・
そう!「ボールへ集中すること」です!!
しつこいですね(笑)。
でもやっぱりこれが一番大事なんです。
「タイミングよく打とう!」と思って打てる場合もありますが・・・
そもそも自分の正しい打球タイミングがわからないと思います。
そこで、右脳に聞いてみましょう。
右脳に「正しいタイミングで打ってくれ!」と依頼します。
そうすればたちまち右脳はその能力をフルに発揮して、正しいタイミングを見つけ出してくれます。
そして、その右脳にお願いする方法が「ボールにただただ集中すること!」なのです。
はい!これがミスのたった2つの原因と、その解決法です。
あなたがやるべきことは、とってもシンプルなのです。
過去に聞いたアドバイスなんて、もう全部忘れてしまって大丈夫ですよ。