インナーゲーム⑦インナーゲームは脳科学でも説明できる!

テニス画像68

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インナーゲームの話はいかがでしたでしょうか?

 

実に40年近く前に、すでに「フォームありきの指導法」に疑問を持ち、人間の本来の技術習得のメカニズムを解き明かしていた人がいたんですね。

 

コーチも、僕たち自身も

「ああーダメだ!今のはラケットが上から入ってたよ」とか、

「もっとちゃんと膝曲げなきゃー!」とか、

口うるさくアドバイスを繰り返す(=セルフ1)わけですが、そんなことしなくても、僕たちは

 

「自ら自然と運動を学習する能力」を生まれ持って備えている

ということがわかったと思います(=セルフ2)。

 

でも、じゃあどうしたら、私たちの身体(セルフ2)は効率よくテニスの技術(良い感覚)を習得できるのでしょうか?

 

そのことについて説明する前に、一度「脳」の機能について説明させてください。

 

「インナーゲーム」は主に「心理学」的アプローチをとっていたと思うのですが、現在は当時に比べ、「脳」の研究もかなり進んできました。

 

そのおかげで、「脳が運動学習するメカニズム」もかなり解明されてきているんです。

 

そこで、今度は心理学から一歩分野を広げて、この「脳科学」の視点から、テニス上達のヒントを明らかにしていきたいと思います。

 

まず、脳は「右脳」と「左脳」に分けられます。

 

左脳は計算や言語・論理的思考を担当する部分です。

 

それに対して右脳は、イメージやリズム、感覚や音を担当します。

 

で、運動を学習したり、そして実行するのはどっちの脳かっていうと・・・

実は全部「右脳」の働きなんですね!

 

なのに、たとえば「膝曲げろー!」とかの言葉によるアドバイスはどっちの脳で処理されるかというと・・・左脳で処理されてしまうんです!

言語や思考は左脳の担当ですから。

 

でも左脳は運動には全くもって関わっていません!

左脳では筋肉に直接命令を出して、動かすことはできないんです。

 

運動学習は全部「右脳」の仕事なんです!

 

つまり、従来の指導法は一生懸命「左脳」にアドバイスを送っていたわけですが、それは運動の学習には極めて非効率的。

 

それどころか、左脳とセルフ1は強く結びついていますから、セルフ2の邪魔をしてしまいます。

 

また、脳の性質として、左脳が活発に働き出すと、右脳は本来の機能を十分に発揮できなくなります。

 

つまり、プレー中に言語的刺激(=コーチやセルフ1からのアドバイス)によって左脳を刺激することによって、右脳は正常な運動学習ができなくなるということです。

 

はい!つまり、脳科学の検知から言っても、従来のフォームありきの指導法はよくないということが、証明されたのです。

 

右脳による運動学習というのは、つまり

「イメージや感覚を言語を介さずに直接つかむ!」

ということです。

 

これが出来た時、私たちは不思議な体験をすることになります。

「どうしてかわからないけど、急にラリーが続くようになった」

「なんだか、急にサーブのコントロールがよくなった」

 

それらの変化は理屈では説明できません。

なぜなら、右脳による運動学習とはそういうものだからです。

 

たとえるなら、赤ん坊が自力で歩けるようになるのと同じです。

赤ちゃんは誰かに歩き方を習ったのでしょうか?

 

答えはNOです。

そもそも赤ちゃんは言葉が喋れませんから。

 

これは完全な右脳学習のよい例です。

 

また、以前、プロ選手はどうして自分が上手いのか説明できないと言いました。

 

実際、彼らは子どもの頃からテニスをしており、まさに「歩き方を覚えるように」テニスを覚えていったのです。

そのおかげで実に自然体で自由にプレーすることができるのです。

 

「でも、もう大人になってしまった僕たちに、そんな学習の仕方ができるのかな?・・・」

 

それでは、大人になった私たちはどうすれば「右脳」に効果的な運動学習をさせることができるのか?

次回はそのことについてお話していきます。

次回:集中力こそ、テニスが上達するためのカギだった!

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