KEITAの物語 第一章 最終話

テニス追加29

 

第一章
「大学デビューの男が憧れの団体戦メンバーへ!

どん底からの大逆転劇!」

最終話
「ついに悲願の団体戦メンバー入りなるか?

持ちうる技術をすべて戦術という武器に変えるべし!」

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前回のストーリーはこちら

 

僕はストロークでは両手で打っている選手も

ボレー練習では片手で打っていることに気づきました。

 

つまり、ワンバウンドとノーバウンドの違いはあれど、

同じバックならバックに来たボールなのに

それを両手と片手を使い分けて、

打ちやすい方で打っているということです。

 

そこでそれを応用し、

「ストロークでも相手からどんなボールが来るかによって

両手と片手を使い分ければいいんじゃないか」

と。

 

シングルスではコート全面を一人で守るため、

本当に多種多様なシチュエーションに対処する必要があります。

 

浅いボールがきたり、深いボールが来たり、

高いボールがきたり、低いボールがきたり…

 

それをさらに状況によって

こちらから様々なコースに打ち分ける必要があります。

 

僕は片手のフォアハンドでは

そのような多種多様なボールを打ち分けるような

「高等技術」は持っていませんでした。

 

 

だからこそ、様々なシチュエーションに対応し、

その中でミスらずに返し続けるには

両手フォアを採用せざるを得なかったのです。

 

しかし、

「ただ一つのシチュエーションで一つのコース」

に絞れば話は変わってきます。

 

スイングや力加減など何も調整したりする必要はなく、

まったく同じ「一つ」の動作を機械のようにただ繰り返せばいい。

 

「うん?どういうことだ?」

よくわからないですよね?

 

つまり、すべて両手フォアで打つのではなく、

「ただ一つのシチュエーションで一つのコース」だけ

片手フォアで打つようにしたのです。

 

具体的にはフォアサイドに高く浮いてきたボールだけは、

片手フォアでストレートにぶっ叩くことにしたのです!

 

このワンショットを僕にとっての

「攻撃の要」にしようと考えたのです。

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こういう新しいアイディアが思いつくのは、

決まっていつも試合の前日とかでした。

 

そこで今回も大学のASSEという連盟が主催する

個人戦の直前で、まさにぶっつけ本番でした。

 

しかし、以前両手フォアを試した時のような

緊張はありませんでした。

 

なぜならその時はすでに

両手フォアという絶対的な信頼を置けるショットを

一つ持っていたからです。

 

これでいつも通りラリー戦にはできる。

後は片手フォアをどこで使うか・・・。

 

 

初戦が始まりました。

 

偶然にも初戦の相手は

うちのサークルが前に対抗戦で戦ったサークルの人で、

実際にその試合にメンバーとして

出場していたので僕はよく覚えていました。

 

僕自身はその対抗戦には出場していないので、

向こうは僕のことは知らなかったと思いますが・・・。

 

タイプは基本的なストローカー。

 

「いずれ自分も団体戦メンバーとして

他サークルの代表と戦うなら、

この相手には負けるわけにはいかないな。」

 

僕は一人気合いを入れて望みました。

 

結果は、完勝!

 

いつも通り序盤はとにかくつないで相手のミスを誘う。

 

そして余裕が出てきたら、

例のポイントのフォアだけは片手で思い切り打ち込む。

 

「別にこれでミスっても問題ない。

最悪いつも通り両手でしこって勝てばいいんだ。」

 

そう考えていた自分にはメンタル的に余裕がありました。

 

だからこそなのか、

逆に僕のフォアのストレートは次々と決まり、

相手を完膚なきまでに叩きのめしてしまったのです。

 

アグレッシブに打ち込んで勝つのは久しぶりだったので、

何とも爽快でした。

 

この試合で僕は、

ニューアイディアが使えることを確信しました。

 

その後も僕はこの両手と片手を自在に使い分ける、

自称「ハイブリッドフォアハンド(笑)」

を武器に勝ち進み、

 

なんとあれよあれよと言う間に4回戦も突破し、

ついにベスト64まで来てしまったのです。

 

後から聞いた話ですが、

4回戦で破った相手は関東でも

毎年ベスト16~32まではいくような

中堅クラスサークルの大将でした。

 

試合後本部の人からも

「ビギナー(大学からテニスを始めた人)が

ここまで勝ち進むなんて前代未聞だよ(笑)」

と言われ、少し嬉しかったです。

 

さあ、ここまで来たら行けるところまで行くぞ!

と思っていたのですが、

次はなんと「東西大学対抗戦メンバー」が相手なのでした・・・。

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僕は当時試合前にドロー表を見ない人だったので

(対戦相手のサークル名などの情報で不要な先入観を持たないようにするため)、

その相手が東西大学対抗戦メンバーであるということも

試合が終わってから聞きました。

 

東西大学対抗戦の代表に選ばれるということは、

関東の個人戦において

少なくともベスト8入りしているということです。

 

彼は実際に去年関東でベスト4入りしていました。

 

なんと、僕はそんな大会のスーパーシード

(つまりこの人にとっては僕との試合が大会初戦)

がついている人と対戦するところまで勝ち上がっていたのです。

 

僕はしかし、そんなことはつゆ知らず、

この人にも全開バリバリで勝つつもりで望みました。

 

試合が始まると確かに強い!(笑)

 

今まではこっちのムーンボールのラリーに

付き合ってくれていたのに、

彼はライジングで速いテンポで返してきます。

 

今まで経験したことのないような

速いラリー展開に驚きましたが、

僕は彼の唯一の弱点を見抜きました。

 

それはバックハンド。

 

フォアは速いタイミングで攻めてきますが、

バックはつなぐだけ・・・

 

バックにボールを送れば甘いボールを引き出せ、

僕の武器である高い打点の

片手フォアハンドを使うことができます。

 

しかし、彼のフットワークは軽快で

ほとんどのボールを回り込みフォアで攻めてきます。

 

そして反対に鋭い逆クロスで

こちらにとっても弱点であるバックハンドを攻めてきました。

 

「それなら・・・」

 

僕はサービスとリターンから一気に攻める作戦に切り替えます。

 

「相手の弱点はバック、バックを攻めるには・・・」

 

僕はデュースサイドでは思い切りワイドにサーブを放ち、

相手をコート外へ追い出し、

クロスに返ってきたボールをストレート

(相手のバックになる)に打ち込む戦術を多様します。

 

「彼には中途半端なショットは通用しない・・・

それならリスクを犯してでも思い切り攻めるしかない!」

 

そう考えた僕は今までは

両手フォアで処理していたような低いボールも、

片手フォアでストレートに思い切りよく打ち込みました。

 

今日一日で、

ストレートへのダウンザラインを打ちまくったおかげで、

自信はありました。

 

この戦術がハマり、ストレートへのダウンザラインは

2度ノータッチエースになりました。

 

「しゃあっ!!」

 

大学テニス界トップレベルの相手を前にし、

僕のレベルも最高調に達していました。

 

 

しかし、結局僕の方が技術も、

ゲームメイクの点でも圧倒的に格下なのはあきらかで、

1ー6、2ー6というスコアで完敗しました。

 

しかし、この試合を見ていた周りの人たちは試合後、

惜しみない拍手を送ってくれました。

 

スーパーシードのその名に恥じない

鮮やかなプレーへの賛辞はもちろん、

おそらく名前も知らないノーシードの、

予想外の健闘に対するものも、

ちょっとは入ってるんじゃないか(笑)と、

僕は思いました。

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このASSEでの健闘をきっかけに、

僕の調子はうなぎ登りでした。

 

しかし、僕はすでに夏の合宿で

秋の関東団体戦メンバーからは外れていたので、

このままでは目標とする団体戦メンバー入りはできません。

 

そんな僕にチャンスがめぐってきます。

 

それがこの時期に行われる秋の部内トーナメントです。

 

ここで、すでに団体戦メンバーが

内定している選手を倒すことができれば、

その時点でメンバーは入れ替わり、

昇格することができます。

 

僕にとってはまさにこの部内トーナメントで結果を出すことが、

残された団体戦メンバーに入れる唯一の道でした。

 

僕はこのチャンスをものにするため、

密かに新たな「武器」を作りあげていました。

 

それが、「アプローチ&ボレー戦術」です。

 

せっかく片手フォアによって

強力なアプローチショットが打てるようになったのだから、

そこで得たチャンスボールを確実にポイントできるように、

この戦術を取り入れようと思ったのです。

 

しかし、それまで僕は

ほとんどボレーをしたことがありませんでした。

 

上級者がするような

華麗なボレーを急に僕ができるようになるはずありません。

 

そこで、今回のボレーにも、

前回片手フォアを採用した時と同じ考え方を用いたのです。

 

つまり、

狙うシチュエーションを一つに絞ったのです。

 

それは

「片手フォアで、ストレートor逆クロスに流したボールに対して

浮いてきたボールをハイボレーで決める!」

というもの。

 

これなら、習得しなければならないのは、

ボレーの中でも「ハイボレー」という

たった一種類に限定されます。

 

これならたいして、時間をかけずともマスターでき、

しかもこれまでの戦術の延長で使うので、

即実戦で効果を発揮するというわけです!

 

 

こうして、新たな武器も手に入れた僕は、

順調に準決勝まで勝ち進みます。

 

そして準決勝の相手は関東団体戦メンバーで

当時のシングルスナンバー2でした。

 

今まで僕は二度試合をし、二度とも敗れています。

 

彼に勝てばついに悲願の団体戦メンバー入り。

 

逆にここに負ければ、今までの努力もすべて水の泡、

憧れの団体戦メンバーへの道も閉ざされてしまいます。

 

まさに大一番!

 

「ここまできたら思いっきりやるだけだ!

大丈夫、自分を信じよう。」

 

僕には自信がありました。

 

誰よりも強くなりたいと願い、

誰よりも練習し、

そして誰よりもテニスが大好きだという自信が!

 

・・・結果は、

6ー2、6ー3で勝利!

 

この瞬間僕は二度に渡る敗北のリベンジを果たし、

そしてついに

悲願の団体戦メンバー入りを果たしたのです!

 

高校時代の「悪夢」にふたたび襲われてから、

4カ月後のことでした。

 

僕は4カ月前の「絶望」からは、

全く想像できなかった結果をつかむことができたのです。

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皆さん、本当にお疲れさまでした。

 

これで、 第一章

「大学デビューの男が憧れの団体戦メンバーへ!

どん底からの大逆転劇!」

は終了になります。

 

私KEITAは、このように「どん底」な状態からでも、

フォアハンドを両手にするという、

普通の人からしたらキチガイ(笑)な決断をすることにより、

兼ねてからの目標だった団体戦メンバー入りを

達成することができました。

 

ちなみに、今の私は両手フォアではありません(笑)。

 

この後、

「インナーゲーム」「脳の構造」に注目して、

独自の技術論を確立させてからは、

問題なく普通に片手でフォアハンドを

打つことができるようになりました。

 

でもそれは現役を引退した後の話なんです(笑)。

 

もっと早くこの理論に出会えていればと思うと、

ちょっと残念ですね。

 

しかし、私は「両手フォア」だった

この時期が無駄だったとは思っていません。

 

それはこの時から技術の研究に没頭していたら、

私はその間、テニスにおいて

最も大事な戦術・戦略を学ぶことができず、

何よりもテニスを楽しむことができなかったからです。

 

技術は不完全でも、

それを生かす戦略と戦術を身につければ、

テニスは今よりももっと簡単になり、

もっと楽しめるようになるということです。

 

 

そして、前回の「第一章 第三話」では、

 

・戦術は山、技術は山を登るための登山道具

 

・多くの人が今持っている技術で、少し努力するだけで

超えられる山がたくさんあるにも関わらず、

あえてそれを避け、難しい山ばかり登ろうとしている。

と話ました。

 

私がもしこの時簡単な山に手を出さず、

難しい山にこだわり続けていたら、

きっと今のような結果を手に入れることはできなかったでしょう。

 

しかし、世の中には本格的に勝つための

「戦術や戦略」を体系的に教えてくれる

コーチや指導書はまだまだ少ないと感じます。

 

そこで僕は、この

「ハイパフォーマンステニス」を立ち上げました。

 

多くの人が求める

弱者が強者に勝つ本当の方法

を僕の実際の経験をもとに

お伝えしていきたいと思っています!

 

どうかブログ内を隅から隅までチェックしていただき、

是非とも勝ち続ける「真の強者」になってほしいと思います。

 

スタート地点は関係ありません。

すべてはあなたのやる気しだいです。

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それでは明日から今度は第二章に入ります。

 

第二章ではダブルスの戦術戦略メインにお話していきます。

 

また次回からは目指すべき相手が最初から決まっており、

そこに向かってKEITAがどのように勝利までのプランを描き、

どのように行動していったのか?

 

その点についても解説していきたいと思います。

 

乞うご期待ください!

 

 

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