プロや上級者の打ち方が万人にとっての「正解」ではないということ

KEITA

こんばんは、KEITAです。

レッスンをしていて、毎回思うことがあるのですが、それは

人によって「言うべきこと」が
全く変わってくるなーということ。

たとえば、「ネットより1m上を狙って打ちましょう」
というアドバイスがあったとします。

これは一見すべての人に当てはまることのように思えます。

ただ、いつもアウトばかりしてしまう人に
このアドバイスをしたらどうなるでしょうか。

変わらずアウトを連発してしまうと思うんですね。

じゃあこの人に対しては

「”ネット上1m”ではなく、
“ネット上30cm”を狙って打ちましょう」

とアドバイスしたほうが、改善に繋がると思います。

また、「自分には才能がないから上手くなれない」

と思ってネガティブになりがちな人に

「このまま練習しても上手くならないよ」

のような不安を助長するようなことを言っては

いけないと思うんですね。

こういうタイプの人には

「すごくいいよ。このままいけば余裕で目標達成できるよ」

と言って、できるだけ不安なく進めるように配慮すべきかと。

逆に

「このまま練習していけば余裕で上手くなるわー!」

と浮かれている人には

「このままの練習を続けてても、

後でこういう問題が起こってくるよ」

と、危機感を煽るようなことを

言わないといけないと思います。

つまり、

「万人にとって最高のアドバイスなんて存在しない」

ということなんですね。

人によって「最高のアドバイス」は異なるわけです。

これは前提条件としてコーチも、

そのレッスンを受ける人たちも

両者が共有しておくべきだと思います。

今、僕以外にもたくさんのコーチが

YouTubeにレッスン動画を公開しています。

で、下のコメント欄には動画の内容に対する

意見や感想が寄せられているわけですが、

中にはそのレッスンで言われてることに

否定的な意見を書く人もいますよね。

「その打ち方はおかしい」

「その教え方はおかしい」

みたいな。

確かに、一般的に考えたら

「正しくないこと」を教えてる人もいると思うんですよ。

たとえば、「プロの打ち方」を正解とするなら、

プロはそんな打ち方してないよ!

って言う打ち方を教えてたりとか。

てか、僕もそうかもしれませんが(笑)。

でも、プロや上級者の打ち方だからって

それが万人の「正解」なのかって言ったら、

全くそうじゃないと思うわけです。

そこを勘違いしないでほしいんですよね。

YouTubeのレッスンを見てる大多数はプロじゃないわけですし。

じゃあ、プロの打ち方とか、

日本テニス協会が編集してる「テニス指導教本」に書いてある

いわゆる「お手本」の打ち方ができなくてもいいじゃないかと。

威力も回転量も

お手本の打ち方に比べたら出ないかもしれない。

だけど、

「簡単にできる打ち方」

「一般の大会でなら全然通用する打ち方」

そっちのほうがいいって人も大勢いると思うんです。

だから、そのことを理解しないで

「お手本と違うから」

「自分が上手くいったやり方と違うから」

という理由で無闇に批判するのは、

自分の見識を狭めるという意味で

本当によくないことだと思います。

「絶対に正解のアドバイス」が存在しないなら、

「絶対的に間違ってるアドバイス」

も存在しないわけです。

僕が尊敬する出版プロデューサーの

長倉顕太さんはこう言っていました。

「日本人は何でも

どこかに”正解”があると思い込みすぎてる。

なぜなら小学校~大学まで

与えられた選択肢の中から

”いかに正解の答えを選ぶか”

そのための教育を受けさせられるから。

だから多くの人は

正解の大学、正解の会社に入り

正解の人と結婚すれば人生は上がりだと思い込んでる。

でも、そろそろ気づくべきだ。

人生に正解なんてないってことを」

正解は見つけたり、選んだりするものではなく、

「自分で作り出すもの」です。

コーチもそのレッスンを受ける方も

ぜひそういう考え方でいてほしいですね。

そうすることで初めて

「最高のレッスン」は生まれると思うからです。

KEITA

アドバイスコーチング